6秒待つためのテクニック – 2つめ

怒りの感情のピークは、長くて6秒です。この6秒をうまくやり過ごすことで「ついカッとなって」を防ぐことができます。今回は、6秒待つためのテクニックの2つめをご紹介します。それは、コーピングマントラです。コーピングは切り抜ける、マントラは言葉、呪文という意味です。

いつも自分だけ残業を押しつけられる。満員電車で足を踏まれたのに知らん顔された。など、理不尽なできごとにイライラしてしまいそうになることがありますよね。そんな時、自分に向かって「魔法の言葉」をつぶやくと、怒りの加速にブレーキをかけることができます。

魔法の言葉は、自分の気持ちが落ち着く言葉であれば、何でもOK。「ドンマイ、ドンマイ」とか、大好きな人やペットの名前でもかまいません。私のコーピングマントラは「ま、いっか」です。

あらかじめ「魔法の呪文」を決めておいて、イラッとしたときに、人には聞こえない程度につぶやいてみてください。


6秒待つためのテクニック – 1つめ

6秒待つためにできることは色々あるのですが、今日は2つご紹介します。覚えましょう。たくさんの種類を覚えるよりも、2つをしっかりとできるようになりましょう。2つでも十分にパワフルです。

1 – スケールテクニック
イライラ、怒りの温度をはかるテクニックです。怒りの温度とは、怒りの強さのこと。どれくらいの強さで怒っているのかを自分なりの尺度で測ります。

実は、怒りの感情をうまくコントロールできない理由の1つに、「怒りという感情について尺度を持ったことがないから」があります。私たちは何かを理解するときに尺度を使います。たとえば、暑さや寒さだったら気温、体調が悪かったら体温、血圧、というように。私たちは尺度を使って、ものごとの大きさ、量を実感することに慣れています。

ところが、怒りの感情は、これまで測ったことがありません。今、怒っていることと、この前怒ったことと、どちらがどの程度強いのか、それがよくわかっていません。わからないから、必要以上に強く怒ったり、逆に怒らなかったりしてしまうのです。

怒りの温度は、気温と違って絶対値がありません。あくまでも相対的で構いません。「0」を穏やかな状態、「10」を人生最大の怒りとして、自分なりに点数をつけてみましょう。

たとえば、列に並んでいて割り込まれた。これは何点でしょうか?部下が何度も同じミスを繰り返す。これは何点になりますか?もしできれば、最近イライラしたこと、怒ったことを書き出して、点数をつけてみてください。そして、それをまずは1週間、続けてみてください。

最初のうちは、点数は比較的高くなりがちですが、やがて、「これが5点だと、あの8点はおかしいな」など、綺麗に点数を並べられるようになります。同時に、点数も比較的小さくなっていきます。

このテクニックは、続けることに意味があります。まずは3日、それができたら1週間、2週間と、ぜひ続けてみてください。自分がどのようなことに、どの程度の強さで怒るのか、自分の怒りの傾向が見えてきます。