なぜ、そこに停める?

車で帰宅途中のこと。住宅街の狭い道のほぼ中央にタクシーが停車していました。降車中のようでしたが、かなり長い時間、待たされました。

「かなり長い時間」「待たされた」という表現に、私の怒りの程度が透けて見えます。実際は1分もなかったと思います。しかし、私は待っている間、こう考えてしまっていました。

なんでそこに停めるんだろう?もうちょっと端に寄せてくれれば通れるのに。そもそも、あと数メートル進めば道幅が広くなるんだから、そこまで行って停まればいいのに。タクシーなんだから、それくらい気づきそうなもんなのに、気が利かないなあ。あー、ほら、後ろから車来ちゃった。列、できちゃうよ。それにしても遅いなあ。まだかなあ。

上記、改めて読んでみると、20秒程度です。しかし、私はもっともっと長く感じました。

長く感じたのは、イライラしていたからです。目の前のタクシーに向かって、頭の中で不満をぶつけ続けていたから。20秒程度なら、何か他のことをして気を紛らわせていれば、あっという間に感じたはずです。たとえば、ラジオやテレビのチューニングをしてみたり、ナビの目的地履歴を確認してみたり、布でダッシュボードを拭いてみたり、何かすればそれほどイライラせずに済んだのではないかと思います。(衝動のコントロール)

また、怒りが強くなったのは、「タクシーなら後続の車に配慮できるはず」「後続の車に配慮して、もう少し先へ停めるべき」があったからでしょう。もっと言うと、「人に迷惑をかけるべきでない」があるのかもしれません。

しかし、よく考えてみれば、タクシーは客商売。お客様から「ここで停めて」と言われれば、停めざるを得ないのでしょう。仕方のないことです。また、初めての場所であれば、少し先へ進めば道幅が広くなることに気づけないこともあります。それも仕方のないことです。許せない、と思うほどのことでもありません。おまけに、ほんの数十秒、道を塞いだくらいで「迷惑」とは、物事を大げさに考え過ぎです。世の中はお互い様。すみませんね、で良いのです。(思考のコントロール)

アンガーマネジメントのテクニックで怒りを整理したら、私は、怒る必要のないことで無駄にイライラしていたのだということに気づくことができました。

これが、リアルタイムでできればと思うのですが、なかなか難しいものです。

でも、実はこれが何より大切。アンガーマネジメントできなかった自分を責めない。「私はできるべき」を手放す。私はできない。できないけれど、努力はしてる。そこを評価しよう。私、がんばってて偉いよ。と、自分を許してあげると、他人への許容度が上がるのです。

今回はイライラしちゃいました。でも、反省できたからよしとしよう。次、がんばろう。