言葉から気づく

息子が、私の部屋のドアをノックもせずに開けたときのこと。

「ノックしてから入ってきてよ。ママ、いつもそうしてるでしょ。」

つい抗議めいた口調でそう言ってしまってから気づきました。「ママ、いつもそうしてるでしょ?」は余計なんですよね。必要なことは、今こうしてほしい、次からこうしてほしいとリクエストすること。だから、シンプルに「ドアを開ける時はノックして」そう言うだけで良かったのです。

実は、私は息子の部屋に入る時、必ずそうしています。親の私がそうしているのだから、そんな姿を見ている息子も【当然】そうするだろう、と思い込んでいました。

怖いですね。これは完全に思い込みです。「俺の背中を見て学べ」的な思考です。教わらなければ分からないことだってあります。

また、よく思い返してみると、息子は日頃、ドアを開ける前に「今、いい?」と声をかけてくれています。今回の件は息子にとって大切な用事だったので、声をかける余裕がなかったのでしょう。(あとで、非常に重要な書類を私に渡そうとしていたことがわかりました。)

「ママ、いつもそうしてるでしょ?」

この言葉の中に、「息子なら、私がやっていることを、言われなくてもするはず(あるいは、するべき)」が透けて見えます。

私がやっているのだから、誰もがするはず。
しきゃいけない。
して当然。
するのが常識。
普通するよね。

この思い込みが、怒りの正体です。アンガーマネジメントを知る前の私なら、「そんなことも言われなきゃわからないのかっ!」などと人格攻撃に走っていたでしょう。しかも、日ごろはきちんとできていることも思い出せずにいたのです。恐ろしいことです。

発した言葉から、怒りの正体に気づけることもあります。「あ。私、今怒ってるな」そう思ったら、ぜひ自分の言葉をふりかえってみてください。